10/21/2020

カーディナルC3 ハンドル

9月中旬に記念すべき初物をゲットしたもののファイト中にまさかのハンドルぽっきり事故が発生した我がC3。家帰ってから折れたハンドル見てみるとこりゃ折れるわな細すぎたw。

重量200gを目指して肉抜きに夢中になった結果、巻きトルクに耐えられないところまで削りすぎたよ、すまんC3やっちまった。かといってC3は発売からすでに30年以上経ってるリールなのでメーカー在庫からハンドルを取り寄せ購入なんてことは出来ない。なんでもそうだけど古いものを長く使い続けようとすると現行のものを使うよりもコストがよりかかる様になっている。それでも実は前から気になってたハンドルをポチるのは早かった。NSクラフト製ROBO-CCハンドル。45エアーのマットブラックに&丸ノブスリムノブ。
エアーは肉抜きしてある分軽量化されていて、かつノーマルより5mm短い45mmを注文した。当然ハンドル長が短くなるので巻きが重くなるのを一番心配したけど思ったほど巻き重り感はなかったから一安心。このタックルで今後はアジングやメバリングなど小物釣りも楽しみたかったのでコンパクトなショートハンドルにして正解だった。こんなマイナーなオールドリールにもかかわらずガレージメイドなビルダーさんがハンドルを制作していてそれを購入することが出来る。ニッチすぎてロット数は期待出来ないからメーカーは参入しないしおのずと単価は上がる。こんな商売にならないリールのパーツ制作出来るのは好きでやってる個人ビルダーさん以外ありえないし感謝しかない。C3を楽しもうとする人たちの繋がりや土壌がWebの中で醸成されつつある。
ROBOハンドルはC3の直線的なデザインにマッチした設計で後付けによる違和感が全然ない、そして手にして解る精度の高さ。ていうか過剰クオリティーが本体クオリティーを超えちゃってる。おかげでノーマルノブから伝わってきた回転ブレが消えてしっとりシルキーな巻き心地に変わった。
もともとC3はウォームギアにベアリングが1個だけなんだけど、これで我がC3はラインローラーに1個、ハンドル内に2個追加されたので4BBとなった。これはノーマルの使用感からすればとんでもなく大きな違いなんだけどただBBを増やしたい訳ではない。この方向で突き詰めていけばその先にはステラやイグジストがあることはわかってる。でも行きたい場所はそこではないのだ。C3や3、33を使ってるアングラーがカーディナルと共に見たい風景は最新スペックの場所じゃなくて、もっとのんびりした場所なんだろう。そもそもそんな場所があるのか、いつか辿り着けるのかもわからない。気づいた頃には三途の川の畔かもしれんけど「まぁそれでもいいじゃんか」と思わせる余裕がC3にはある様な気がする。




10/13/2020

カーディナルC3 テネシーハンドル

カーディナルC3に合わせるロッドを何にするか、これはC3使いの永遠の悩みであり楽しみの一つ。なんせC3は合わせるロッドによってそのカッコよさを何倍も引き立ててくれるリールだから。C3使いは思い込みのハゲしい幸せもんなのだ。

大きくはトラウト系、バス系など魚種によってある程度ロッドが絞られてくる。例えばトラウト系なら鱒レンジャーなんかのトラウト用ロッドを合わせればいいし、バス系だったら往年の名竿スライダーロッドやチマチマロッドとかで揃えてもいい。現代版カリカリロッドにももちろん合ってしまう。例えがちょっと偏り過ぎたが選択肢は多岐に渡る。でバスやトラウト用で使おうと思ってるロッドがある。購入したのは中学二年の時だから、もうかれこれ30年以上になるFenwick HMG Graphite GFS64(改)だ。このロッドは祖父が関係していて思い入れが深く手放せない。

祖父は当時年賀状を木版画で刷っていて、その刷枚数は毎年300枚を超えていた。祖母もいい年になりバレンを使っての水性刷りで毎年300枚刷るのは大変な労力を要する作業だった。中学二年の暮れにその年賀状の刷を手伝いに来いという電話が祖父からあって、朝から年賀状を刷りに手伝いに行った。版木に絵の具を染み込ませ、湿らせた年賀状を被せてバレンで圧着しながら絵の具を年賀状に写し取る作業を300回繰り返した。200枚超えたあたりでバレンと指の間に出来た水ぶくれが破裂し絆創膏を貼ってもらってまた再開。300枚刷り終わった頃にはとっぷりと日が暮れていた。「刷はイマイチだな」という刷上がりに不満な祖父の言葉に仕事とはかくも厳しいもんだと知った。そんな中でも祖母の作ってくれた昼ご飯、晩ご飯は格別においしかった。晩ご飯も食べ終わりそろそろ家に帰るという時に「今日の駄賃だ」、そう言って祖父がおもむろに封等を持ってきて渡された。お金が入っている事は想像出来たが、そもそもお年玉も現金は渡さないウチなのでお金をもらえるとは想像だにしてなかった。その場で中を開けて見る事は出来なかったのでお礼を言ってうちに帰ってから中を開けて驚いた。諭吉が三枚。ウソだろ?あの祖父が?しかもこんな大金?一日で?色んな意味で衝撃を受けた出来事でこんな大金を一時に手にするのも生まれて初めてだった。嬉しかったなぁ。

で使い道だが当然釣道具になった。今まで五千円以上の釣道具を買った事が無かったのでこれだけあればあれも買えるこれも買えると悩みに悩んだが、こまごまと安物を沢山買うより高価一点買いしようと決めた。頭の隅にあったのは田辺プロが使ってたテネシーグリップのフェニックスとカーディナルC4。でショップにスピニングロッドを見に行ったのだが新宿サンスイだったか池袋だったか、はたまた別のショップだったか全く記憶がない。フェンウィックHMGグラファイトはフェニックスと並んで当時超高級ロッドのひとつだった。チャリンコバス少年だったんで2ピースというのも移動しやすさがあったし憧れのエビ茶ブランクスとフェンウィックロゴにやられて年賀状バイト代が一瞬で消えたのだった。

それから30年の月日が経ったが未だ現役のこのロッドはグリップを改造してある。元はフロントをねじ込むコルクのダブルハンドルなんだけど購入から5,6年経ったある日、テネシーグリップにしてしまおうと思い立つ。今思えば大胆な改造だったんだけどそこは若気のいったりきたり。エンドグリップをのこぎりで躊躇なく切断してコルクグリップ突き刺してテネシーグリップに。これは田辺プロのフェニックスやスライダーフィッシングのチャリー•ブリューワーの影響がでかい。やっぱスピニングタックルの理想型はテネシーグリップ、という刷り込みが自分にはあって、これはもう死ぬまで消えない。絶縁テープで止める派とテニスラケットのグリップテープで止める派の二種類あるけど自分は絶縁テープ派。このチープな感じがたまらない。

テネシーグリップ好きの自分としてはもう一つポイントがあって、それはバット部分のブランクスの細さ。このフェンウィック64は根元は超細身だけど見た目からは想像できないほどバットパワーは強い。テネシーグリップはいつ見てもホレボレするカッコよさがある。

10/12/2020

カーディナルC3 カスタム

C3を手に入れてからはや半年。ほとんど全てのパーツをこつこつ磨き上げて、大物とやり取りするシーンを想像しながら、気づいたら全塗装までやってしまった我がC3はこれにてひとまず完成、組み上がりと相成りました。いや〜自己満足。
サイズは現代リールの1000番から2000番といったところ。ギアはウォームギアと言って減速に使われるギアなんだそう。滑らかに回るんだけど巻き上げ力は弱くて非力なリール。もともとは3や33がトラウトマンから絶大な指示を受けてるリールだけど、バス界隈ではC4がメインでC3はそれほどだった記憶があるけど全体のバランスはC3の方が圧倒的にいい。C4はC3を単に拡大しただけの様で小さなハンドルなんかもバランスが悪かった。このリールの特徴はなんといってもこの直線的なデザインと後方斜めに配置されたスタンドラグ。カーディナルシリーズのアイコンでもある。
今回C3を使ってメインで使用を考えてるのがスズキ釣り、といってもセイゴが中心のセイゴハンターだけど。スズキクラスは滅多に釣れないのでアベレージサイズは30〜50cmといったところで、かつ海ではなく川セイゴ。
元々はダイワの初代セルテートを使っていてスズキを釣ってたんだけど、続けてるうちに普段よく釣れるサイズ(30〜50cm)を、かなりないがしろに釣ってる事に気づいた。セルテートはパワーがあるほんとよく出来たリールでセイゴ、フッコなら難なく巻き上げちゃう。気づいたら足下でばちゃばちゃやってて、この手のサイズは全く引き味なく寄ってきちゃう。釣り上げた喜びも感じず無表情でリリースする自分、ある時全然楽しんでない事に気づいた。初めてセイゴ釣り上げた時は手が震えるほど嬉しかったのに、いつしか大型しか価値がないという考えになっちまっていてこれじゃいかんなと思ったのだ。

釣りは最高の遊びだし生涯続けようと思ってるけど、その為にはこの遊びを常に新鮮な感動を持って楽しみ続ける必要がある。途中でルーティーンになったり飽きてしまってはお終いなのだ。釣りの楽しみは道具の工夫や改造、釣り方やスタイル、魚の生態や自然観察などなどおよそ釣りに関わる全てにおいて拘りをもって楽しめる要素が沢山ある。その中のひとつに道具があって、ここをあえて「非力なオールドリールに、いつも釣ってるサイズが楽しくなる様な道具立てにしよう」と考えてみた。それも小学生時代から憧れ続けたリールを手直しして使える道具にしていこう、というのが事の発端。

で軽量化。もともと軽い部類のリールで当初ウチに到着した日に量ったところ214gだったものを、ジャスト200gを目標に肉抜きした結果…。
あと3g届かず。マイナス11g削り落とした事になる。たった11gだけど持ってみると軽くなった気がしないでもないような。まだいけそうな部分としてはローター、ここはもう少し抜けそうな気がするけど、そろそろもう釣り行きたいんで第一弾の改造はひとまずこれで完成。
普段からPEラインにリーダーを付けて釣りしてるんだけど、リーダー切れた時なんかはその場で結び直す事はしないでスプールごと交換しちゃう。C3はもともとワンプッシュで交換できる替えスプールが付いた状態で販売されてたんだけど、このC3はオークションものなんで替えスプールは付いてなかった。でもう一個オークションで落としたんだけど、これが驚きの値段。駄菓子価格で落とせちゃったラッキー。こんな事でいちいち喜んでる釣人は幸せな生きもんだ。これからPEラインの相性なんかを確認していく為、四本撚りと八本撚りの違いを試してみることにする。一般的に四本撚りは擦れに強く、八本撚りは滑らかな表面処理からガイド抵抗が少ない言われている。さてどんな違いがあるのだろうか。
これで釣りに行ける準備はだいたい整った。あとはこのC3にセットするロッドなんだけど、既に所有してるロッドともう一本新しいロッドを手に入れて二本体制でいくか、とかなんとか考えてる時間が最高に楽しい。つづく。


 

10/10/2020

カーディナルC3 塗装

塗装剤を何にするか悩んだ末、ノーマルと同じ黒のつや消しに決定。ベージュやカーディナルグリーンなど色を変えてみるのも面白いかなと思ったけど、ここは無難にいくことに。焼き付け塗装みたいにプロの様な塗装は出来ないけど、なるべく塗装面は頑強で長持ちさせたい。

いろいろ調べていくと二液混合のウレタンスプレーにたどり着く。使ったのはアサヒペンの弱溶剤2液ウレタンスプレー ツヤ消し黒。これは塗装前に缶内で硬化剤を噴出させ2液を混ぜ合わせた後に吹き付けるタイプのスプレーで、翌日には硬化剤の影響で固まってしまい使えなくなる当日使い切りタイプのスプレーだ。比較的強固な塗膜が出来かつ硬化後は溶剤にも強いとか。 

で併せて買ったのがミッチャクロンマルチ。これはいろいろなサイトでおすすめで塗装面の密着性を上げるプライマーだ。これを吹いたあとに塗装すると密着性があがる。

2019年末からC3のオーバーホールを始めて塗装準備が完了したのが2020年2月の極寒期。塗装は気温20度以上ないと硬化促進されないので結局暖かくなる5月まで3ヶ月も待った。その間さらに肉抜きやら内部パーツの研磨やらを地道にこつこつ進めてた。

快晴気温21度。待ちに待った5月某日、絶好の塗装日和。まずはパーツクリーナーで塗装面を徹底的に脱脂。それからミッチャクロンマルチを吹いて乾かす。ミッチャクロンは液足れするので極薄く吹くのがコツ。乾燥後いよいよウレタンスプレーを吹く。硬化剤を噴出させて缶を振りよく混ぜる。スプレー塗装のお決まりで薄く何度か塗り重ねていく。細かい塗りにくいところから進めていき、大きな塗りやすい面に移っていく。

当初はフラットなツヤ消し黒を予想していたのだが、乾燥させてみるとマットなシボ加工のツヤ消し黒になった。表面がフラットなツヤ消し黒だと使ってるうちに擦れてテカってくる事がある。凸凹感のあるスパルタンな雰囲気に予想外だけど満足な仕上がり。

ノーマル214gから200gを目指すなんて決めてしまったのであらゆる部分に穴あけちゃった。これでどれだけ軽量化できたのか後で量る時が楽しみだ。ハンドルはちょっとやりすぎた…。

十分乾燥させたら組み付けていく。大好きなスタンドラグも削り落として好みのストレート形状にしてみた。いーねやっぱコッチの方が(笑)とニヤニヤが止まりません。内部パーツもバリとりしながら一点一点磨きあげたのでピッカピカ。新しいリールが姿を表してくるなんとも楽しい時間、たまらんなぁ。
で実はラインローラーも新調。純正は回転しないただの凹みなんでこれでは釣りにならない。ここはC3手に入れたら一番最初に交換しようと思ってたところ。魚じゃらし工房、ステンレス製ボールベアリングラインローラー。いーわこれ軽〜く回る。これで糸よれや巻き上げトルクが大分変わるはず。ただこのラインローラー、ノーマルのラインローラーから付け替えると重量が0.4gアップする。そうなるとローターバランスが変わって回転ブレが発生する。対策としてラインローラー側のローター付け根部分を肉抜きした。このパーツひとつでほぼリール一台分に匹敵するお値段だけどこれは必須のカスタムパーツ。で、スプールも肉抜き。カーボンスプールっていう名称から軽いのかと思ってたんだけどこれが結構重かった。やっと全貌が見えてきたぞ。つづく。


10/09/2020

カーディナルC3 改造

全バラしたあと、ハンドル回してるとスプールとローターがどうやら干渉してるようでスプールの下死点でわずかな接触音。もともとスプールに貼ってあるデカールがイマイチ気に入らなかったので、この際デカール剥がしてスプール削るかってことに。

スプールの下側1.5mmほど削り落として装着して回してみると、まだ下死点で接触音。えー!マジかここじゃないの?

耳をすましてよ〜く聞いてみるとなんか中から音する。でスプールの内側見てみるとローターとのサークル接触痕がついてる…内側かよ! もしくはシャフトが短いのか?まぁ個体差が相当あるだろうしてこういう事も普通に起こるんだろな。なんせ35年前のリール。こういうことも含めてC3なんだから、ここはひとつ肉抜きついでに削りながら整えていきますか。
ってことでプチカスタム(改造)開始。最終的には全塗装する事に決めたので、最終形態をイメージしながら時に大胆に時に繊細にガリガリやっちゃう事にする。そもそもカーディルC3の重量は210gという事になっていて当時は非常に軽いと評判だったのだが、到着したその日量ってみたら214gあった、ちょっと重いじゃん。今じゃ200g切ってるリールは沢山あって重量でも時代遅れ感は否めない。そこでいっちょ200gを目指してみるか、肉抜きは男のロマンだよなという事になった。で最初に手をつけたのはロゴがプリントされたステンレスプレート。ハウジングの両サイドに貼付けられたアレである。80年代のプロダクトはデカールベタベタが流行っててパジェロなんかのサイドパネルにも意味不明なデザインのデカールがべったり貼ってあったのを思い出す。
まずこれ納得いかないのが使用されてるフォント、書体。なんでゴシック体なの?カーディナルと言えばあのカーディナルフォントでしょ。3や33はカーディナルフォントなのに何でC3はゴシック体?ってずっと思ってた。しかもこれ両面テープで貼付けてあるんですよ。ありえないでしょ。アウトドアでの使用を前提としたプロダクトに両面テープ?ここはレーザー刻印なんかを取り入れて欲しかったけど、そもそもハイエンド機ではないので、そこまでコストはかけられなかったんでしょうね。ただカーディナル33や3、C3使いの多くは現代のハイエンド機以上の価値をこのリールに見い出して使ってる人が沢山いる。デザインがいいだけに残念。
で、剥がす。
反対側も剥がす。するとプレートが収まってた外側の額縁が不必要な出っ張りに見えてくる。引き算のデザイン、ここも削り落とす事に決定。ただし外したステンレスプレートは取っておいて何かに使えないか画策中。あとハンドルキャップもデカール、ここも剥がして整形しよう。C3ってほとんどがデカールだった。
スウェーデン王室クレストマークは裏面から二カ所カシメて止めてあるのでリューターで削って外した。これはピンバッジにして帽子かなんかに付けようかと思ってる。
そんなこんなで干渉していたローターの天面も2mmほど削ってガリガリやって無事スプールとの接触音は消えた。クレストマーク外した痕の穴は金属パテでこのあと埋めちゃう。でドリル持ち出してさらに肉抜き出来るところは徹底的に抜いていく。つづく。




 

10/08/2020

カーディナルC3 オーバーホール

2019年末、某オークションでゲットしたC3。1984年から製造され35年という月日を経たリールがついに手元に届いた。かっけー!

ここのところC3は高騰中だけど、落札時はまだ前夜という感じだったんで運良く定価の半額以下。ただ程度は中の下といったところ。ベールとビスが傷だらけだったんでバフがけしてピカピカに。あとは最近よく見かけるカスタムでハウジングのビスを六角ナットに変更。M3の8mmがベストサイズ。早速フタを開けてご開帳〜。

酸化したグリスの匂いが立ちこめて一瞬で昭和の町工場へと誘う。なんとも幸せを感じるかほり。一人にやにやしながらまずは各パーツの消耗具合を確かめる為に全バラ。
お約束のドラグパーツ順番表。カーディナルのドラグは効き始めたら止まらないドッカンターボなんで、黒いフリクションワッシャー二枚は今度テフロン製のローフリクションものに交換してみよう。
あれ?交換しようと思ってたベアリングは既に新しいものに交換済みだった。前オーナーが取り替えたのかな。ギアは問題なさそうだけどストッパープレートの噛み合わせ部分に若干キズあるな。
ハンドル回してる時なんか嫌な感じしたんだけど、あ〜やっぱね。シャフトが曲がってますやん…。根掛かり外す時にドラグフルロックでスプール押さえてひっぱったら、こんな真鍮製?のシャフトは簡単に曲がっちゃうよね。まっすぐ修正しないといかんな。
ハウジングは頑丈な作り。多少重量が増えても長年の使用に耐える丈夫さがある。道具なんだからそこは基本だよね、すぐ消耗して使用不可なんてのは論外だわ。
まだ全然使えそうだったんだけど、一応先に買っておいた新しいベアリングに交換。古いグリスはクリーナーできれいにしてグリスアップして組み付けていく。シャフト曲がりも修正してくるくる。うん悪くない。
で、ふきふき掃除しながらこのリールを見てると、次々とキズや塗装はがれが気になり出して剥がしては磨いてしまう。そんな事を繰り返していたらとうとう全塗装するかって気になってこのあと準備を始める事になる。

もともとは釣りのオフシーズン、年末年始の休みにウィスキーでもチビチビやりながら、オーバーホールして遊ぼうと思って手に入れたんだけど結果的には一年近くこのリールを弄ぶ事になっちゃった。つづく。