10/20/2023

カーディナルC3 カスタム

ようやく涼しくなってきたから重い腰上げて、塗装剥離したままだったC3を組み立てる事に。 久しぶりに全バラしたパーツを組み付けてると結構順番とか忘れてる。分解図引っ張り出して見ながら進めるも、どうもスピードが遅いので、控えのC3の蓋を開ける。 うん、やっぱり現物見るのが一番早い。「そうそう、この向きだったよな」とか言いながら組み付けて行くんだけど、どんどん進行する老眼にイライラ。Eリングの開いてる方向が見えず、組み付けに難航する。
毎日C3触ってた時は一時間もあれば余裕で組み終わってたのに、なんだか全然進まなくて、だんだん飽きてきた。そこで蓋を開けたC3と組み付け中のC3を着せ替えして遊び始めてしまった。
塗装剥がしたC3とノーマルC3を着せ替えてると、2トーンみたいでとても新鮮。小物パーツも合わせて着せ替えすれば大分印象が変わると一人遊んでいたら、日が暮れてしまった。 暗くなると、もうほとんど見えなくて今日はここまで、ローター周りは次回に持ち越し、さっさと風呂入って一杯やろう。にしてもC3の組み付けが半日かけても終わらないなんて、ずいぶん鈍ったもんだなあ。

10/19/2023

カーディナルC3 塗装

二液ウレタンスプレーで結晶塗装したC3も2年が経って、ぶつけたり落としたり、なんだかんだで塗装剥げが目立つ様になってきた。塗装したブラックが剥げて地のシルバーが見えると目立つし何より気になってしょうがない。 という訳でたまの釣りはストック用のC3に任せて全バラする事に。 自転車の塗装を剥がした時の剥離剤が残ってたので、この夏の連日35℃に迫る猛暑も手伝って一気に剥離。そのあと粗めにサンディングしたのがこちら。
凹んだ部分は元の黒い塗装が残っているので、西洋の甲冑の様な雰囲気に。これも又いい感じ。 この夏は暑過ぎて二ヶ月間、家に引きこもり。とても釣り行きたくなる気温じゃありませんでした。それでも釣り欲は湧いてくるもので、どうしようかと考えた末、C3をピカールでひたすら磨き続けるという事で釣り欲を消化していました。 この作業、結構無心になれるし、顔が写る様になってくると更に細かい傷が気になり出して際限がありません。 ビール飲みながらほぼ毎日、夏が過ぎ去るのを待ちわびながら磨いていきました。
と同時に、C3のローター周りの塗装パーツは黒く残したかったので、工業用のスチールペイントペンで塗り塗り。 現場で鉄骨やなんかにマーキングする用のペンですが、期待したほど密着性はありませんでした。 一ヶ月くらい磨いたかな。今回は再塗装する気なかったから、とりあえずピカピカを目指しました。 塗装ボディはカッコいいけど、やっぱり素人ではいつか剥がれてきちゃうんですよね。釣り道具なのであまり神経質になりたくないし、釣りに集中したいので、今回は思い切って地のままでいこうかと。
という訳で夏が終わり、べたべた汗をかかなくなる気温になったら、組み上げていこうとのんびり考えてます。

1/26/2023

カーディナルC3 白化

既に生産されてから40年近く経っているのでカーディナルC3を手に入れると、どのリールもまぁまぁクタビレている。中にはピカピカ未使用のデッドストックなんてのもあるけど、そういうのは目ん玉が飛び出るくらいお高いので手が出ない。 で、なけなしの小遣いで手に入れられるものをやっとこ競り落としていざ現物が届いてがっかりするのが、プラスチックパーツの白化だ。
C3のハンドルノブやドラグ、ベールアームの足なんかはプラスチック素材で出来ているので、40年という経年劣化で白く変色してしまっているものが多い。黒く引き締まったボディがカッコいいC3もただでさえ安っぽいプラパーツが白く変色しちゃうと、なんだか白髪まじりの中年みたいでどうも覇気が感じられない。とはいえ黒く塗装する訳にもいかずどうしたもんかと悩まれている方も多いのではないか。 自分の白髪を染めようとは思わないけど、白化したプラパーツはどうにか黒くしたい。いろいろと試してみた結果、一つの答えに行き着いたのでご紹介。
どこのホームセンターにも置いてあるクレのシリコンスプレーである。実際私のC3二台はこれを吹いているお陰で白化を防いでくれている。 使い方は簡単。白化したプラパーツに吹き付けて半日ほど含浸させる。あとはティッシュか柔らかい布かなんかで軽く拭き取れば、現役バリバリの黒光りした艶を取り戻しますよ👍
あ、お約束ですが自己責任でお願いします。

8/22/2021

カーディナルC3 スプール

 カーディナルC3を本格的に使い出してまだ一年経ってないんだけど、60cmの鱸を筆頭に小さいけれど魚種も豊富に釣れている👍ラインローラーをベアリングものに変更して巻き取りは快調だし、C3問題のベールスプリングもついに長寿命ものに換えたので、これからどれだけ踏ん張ってくれるのか楽しみである。

で特に実釣で問題がある訳ではないのだけれど前々から気になっていたのがスプールの嵩増し。C3スプールは昨今の浅溝スプールではなく超深溝スプール。せっかく細いPEを巻こうにもかなり下巻きしないとスプールギリギリまでラインが巻けないくらい深溝💧これが結構厄介でノーマル状態だと23g程度のスプールも下巻きするとそれだけで28gにもなってしまう!

なんとかならないかと思ってコルクテープやら荷造り用のビニールテープやら麻ひもや凧糸やら色々試してみたけどどれも重量はたいして変わらず。なにか他に軽くて強い、浅溝化するのに適したいい材料がないものかずっと思案していたんだけどある日閃いた!👀軽量樹脂粘土である。最近の紙粘土を持った時にあまりの軽さに驚いたのを思い出した、ホイップクリーム並みに軽いのだ。で乾燥するとある程度の固さになりこれは向いていると確信。さっそく「Hearty」Super Light weight Modeling Clayの黒を画材屋で購入。

これホントに軽くて柔らかく造形しやすい。スプールに適量馴染ませてから柔らかいヘラで平に滑しながら形を整えて行く。たまに少量の水を付けて滑して行くと凸凹が平になっていく。思った以上に作業しやすく完成。PEライン巻いてちょうど面イチにしたかったんだけど十分乾燥させていくと結構収縮しますね。気持ち盛り気味でちょうどよかったみたい。で、実際どれだけの重量増で嵩増し出来たのか計ってみると…

おぉ!なんと以前の嵩増しスプールから−4gの軽量化。もともとのノーマルスプールが23gだからたった1gで浅溝化に成功しました。やっぱ軽いな樹脂粘土👍
ただこの軽量樹脂粘土、耐水性がなかったので成形、しっかり乾燥した後で「水性防水剤ツヤなし」を二、三度重ね塗りしました。見た目しっかり防水皮膜が出来ている様です。
あとはPE巻いて実際に使用して耐久性も確認しないといけませんね。ただ軽くても強度が足りなければ意味ないですし今シーズンはテストですね。
耐久性は置いておいて軽量化としてはまずは成功です。


6/27/2021

カーディナルC3 長寿命ベールスプリング

6月のとある日、その日もセイゴに遊んでもらおうといつものポイントへお食事タイムに合わせて行くと案の定ボイルが始まった。ところが二、三匹に遊んでもらった所でベールを元に戻す役割のスプリングがぽきっと折れた。さらに半年後また折れてしまった。これで解った事は自分の釣行頻度だと半年に一度折れるタイミングが来る。今まで使っていたスプリングは一本300円、自分の場合1年に2本必要だから10年だと20本。(300円×20本)+500円(送料)=6500円もこんな針金に出費しなきゃならんのか!という訳で前から気になっていた長寿命ベールスプリングを購入したのだ。
右二つが代替品で左端が長寿命スプリング。見た目ループが大きく線形も従来品に比べて細くなっている。反発力を押さえて金属疲労の蓄積を緩和しようという事だろうか。実際に付け替えるとベールの戻る力が弱くなり操作感が変わった事に気がつく。それでも釣りをして行く上で特別気になるほどの事でもないし実際釣り上げる過程に問題がある訳ではない。たったこれだけで今まで突然チャンスを奪われたあの喪失感を味わわなくて済むのであれば安いものだ。

がしかし、ひとつ問題が出て来た。ベール返りである。今までは強い反発力で押さえていたものが、反発力の低いスプリングになった事でキャスト時の反動に耐えられず起こしたベールが元に戻ってしまう現象だ。スプリングを交換した後いつもの様にキャストをしてみると1,2回ベール返りが発生した。幸い軽いジグヘッドを投げていたのでラインが切れたりはしなかったが、これからシーズンに入るとルアーウェイトも上がってくる。そうなると高切れやキャスト切れに繋がる大きな問題だ。
で、このスプリングには親切にもこのベール返りを抑制するためのローターブレーキ素材が付いてくる。これはマジックテープの切れ端なんだけどローター内部、写真の位置に2液エポキシで接着する。こうする事でベールストッパーがこの緩衝剤に接触し摩擦抵抗が生じる事でローターの無用な回転を抑制するというものだ。半信半疑で取り付けて釣りに行ってみたところ驚いた事に一度もベール返りを起こさなかったコレはすごい。

メーカーによると代替品スプリングの動作寿命は4,000回ほどだそうで、長寿命スプリングは80,000回を超えたのだとか!半年で4,000回使ってた自分のスタイルだと何年持つのか計算してみた。

4000:0.5=80000:x
4000x = 40000
x=10

A. 10年

期待してます👍


2/20/2021

カーディナルC3 カスタム

 カーディナルC3を手に入れてから一年以上が経過して、昨年のシーバスシーズンは最大60cm程度だったけど鱸サイズも釣り上げる事が出来た。発売から30年以上経過しているだけあってオールドの風格漂うC3だけど今だこのリールに興味は尽きないし、ことカスタムコンセプトはいろいろと思いつく事があるので画像合成して作ってみた。

そもそもコンセプトモデルは自動車やバイクなんかでは昔からあるし、映画ではスターウォーズのコンセプトアートは有名なのでどこかでご覧になった事あるんじゃなかろうか。ゲームやプロダクトももちろんコンセプトを起こしてイメージの共有があって初めて制作に着手する事になる大事な初期イメージ創出の仕事なのだ。

釣り具の世界でもダイワやシマノのHPでたまにリールのコンセプトアートを見かける事があるけど初期のデザイン案は当然社外秘で発表まで厳重に管理されているからまず外部に出てくる事はない。出て来ちゃったヤツがたまに雑誌なんかでスクープ!とかいって車雑誌に掲載されてるヤツですね。

で、まず一つ目。C3は黒の印象が強いリールなので、なかなかカラーバリエーションが思い浮かばない中、白黒ツートーンのパンダカスタムを考えてみた。色による印象操作がないのでこれは安定感のある仕上がり。スプールスカートは白いリボンに黒字のABUフォントでまとめる。モノトーンコーディネートはクールな印象で若年層にウケそうなデザインに落とし込んでみた。白いスタンドラグが効いている。
続いて二つ目のコンセプトモデルはNSクラフトのカスタムハンドルから着想したもので、このハンドル最初見た時にカブト虫の角を連想させたので、ビートルコンセプトで作ってみた。ベースカラーを黒と焦げ茶に設定。ビスで止めてある右側のフタとハンドルはオールブラックで統一して、ハウジングを焦げ茶に2トーンでまとめる。スプールスカートは焦げ茶にやや馴染む感じのホワイトインクでレーザープリント。こちらのターゲットはシニアライン。スタンドラグは黒を基本にしているけどカーディナル33のチェレステグリーンも実はとても相性が良いかも。付け替えてもらうと一気に印象が若返る。

とかなんとか考えてる時がやっぱ楽しいし実際コンセプト画像を作ってみると色んな表情を見せてくれてホントC3は飽きないですね。


1/20/2021

カーディナルC3 ABUフォント

ABUカーディナルシリーズの象徴的なアイコンと言えば、斜めに配置されたスタンドラグやまっすぐなリールフットに代表される直線的なデザイン。その他にもカーディナル足らしめる要素は数え上げたらきりがないほど魅力的なリールだけど、その中でもカーディナル3や33、はたまたベイトリール界の大使2500Cや5000CなどあらゆるABU伝統リールの表記に代々使われて来たフォント(書体)がある。

一見デジタル時計なんかの表示に見えるこのフォント。全体を見てみると丸みを帯びて暖かみを感じるデザイン。ABUリールのイメージを構築している自分にとっては重要な視覚的パーツの一つなのだ。
ところが だ。

C3以外のリールには代々ABUフォントが使われてきたのに何故だかC3だけはご覧の通りゴシック体なのだ。このプレートは以前のログで紹介したものだが、とにかくいくらなんでもコレはないよABUさん。こんな趣もへったくれもあったもんじゃないゴシック表記にされちゃあC3があまりにも可哀想だ。で、どうしても好きになれなかったので剥がしてしまった。ここはABU伝統のフォントを使ってほしかったなぁ。なんでゴシック体にしちゃったんだろう未だに解せない。
それからこのフォントが存在しないか方々探したけれど見つからないのでしょうがないから見よう見まね、自分でABUフォントを作ってみることにした。
ちゃんと調べればこれに近いものはあるんだろうけど簡単に探してみた所では見当たらなかった。こういった書体の本業ではないのでフォントデザインの詳しい事は分からないけど、よくよく観察してみると同じ直径の正円と正方形を移動する事で作れそうな事がわかった。
このフォントも年代によって微妙に変化があって、最近のzoomsafariで使用されているフォントは明朝体の様に、横ラインが縦ラインより若干細くなっているし、それよりも以前のものだとぷっくりした印象の縦横が同じ太さのデザイン。さらに遡って昔のを見てみるとやや細身なデザインになっている。で今回はぷっくりとした比較的最近のフォントを真似て作ってみる。

フォントデザインの構成要素としてはすごくシンプルなロジックで出来上がってるんだけど、カーディナルデザインと相まってやっぱカッコいいんだよなぁ。なんだろこの威風堂々とした存在感と品があるオシャレな感じ。
我がC3はゴシック体のステンレスプレートを剥がして今は無地で使用中なんだけど、このフォント入れたらどう見えるのかシールに印刷して仮置き。背景白ヌキはちょっと違うけどやっぱこのフォント、当たり前だけどカーディナルと相性バッチリ。
で、こんな感じでレーザー彫刻機で彫り込み刻印シミュレーション。インクやなんかの印刷ではなく、昔のライカのカメラにあった様な刻印をしてみたらカッコいいんじゃないかと。まぁこのボディ自体の厚みがそんなにないので深く彫り込む事は出来ないけど、こすれて消えてしまう心配もいらないし、うっすら凹んでいるABUフォントが浮かび上がって見えれば又一興なんじゃないかと。
プリントパターンもシミュレーション。おふざけが過ぎるかと思ったけどコレもひとつアリかな。でもカーディナルフォントとマルCが合ってない気が。

いつになるか分からないけど機会があれば試してみたいC3カスタム構想の一つ。あーだこーだ考えている時が一番楽しい。