6/27/2021
カーディナルC3 長寿命ベールスプリング
2/20/2021
カーディナルC3 カスタム
カーディナルC3を手に入れてから一年以上が経過して、昨年のシーバスシーズンは最大60cm程度だったけど鱸サイズも釣り上げる事が出来た。発売から30年以上経過しているだけあってオールドの風格漂うC3だけど今だこのリールに興味は尽きないし、ことカスタムコンセプトはいろいろと思いつく事があるので画像合成して作ってみた。
そもそもコンセプトモデルは自動車やバイクなんかでは昔からあるし、映画ではスターウォーズのコンセプトアートは有名なのでどこかでご覧になった事あるんじゃなかろうか。ゲームやプロダクトももちろんコンセプトを起こしてイメージの共有があって初めて制作に着手する事になる大事な初期イメージ創出の仕事なのだ。
釣り具の世界でもダイワやシマノのHPでたまにリールのコンセプトアートを見かける事があるけど初期のデザイン案は当然社外秘で発表まで厳重に管理されているからまず外部に出てくる事はない。出て来ちゃったヤツがたまに雑誌なんかでスクープ!とかいって車雑誌に掲載されてるヤツですね。
で、まず一つ目。C3は黒の印象が強いリールなので、なかなかカラーバリエーションが思い浮かばない中、白黒ツートーンのパンダカスタムを考えてみた。色による印象操作がないのでこれは安定感のある仕上がり。スプールスカートは白いリボンに黒字のABUフォントでまとめる。モノトーンコーディネートはクールな印象で若年層にウケそうなデザインに落とし込んでみた。白いスタンドラグが効いている。 続いて二つ目のコンセプトモデルはNSクラフトのカスタムハンドルから着想したもので、このハンドル最初見た時にカブト虫の角を連想させたので、ビートルコンセプトで作ってみた。ベースカラーを黒と焦げ茶に設定。ビスで止めてある右側のフタとハンドルはオールブラックで統一して、ハウジングを焦げ茶に2トーンでまとめる。スプールスカートは焦げ茶にやや馴染む感じのホワイトインクでレーザープリント。こちらのターゲットはシニアライン。スタンドラグは黒を基本にしているけどカーディナル33のチェレステグリーンも実はとても相性が良いかも。付け替えてもらうと一気に印象が若返る。1/20/2021
カーディナルC3 ABUフォント
12/28/2020
カーディナルC3 ラインローラー
2020年は主にシーバスを中心にC3で十分楽しませてもらう事ができた。思ってた以上に魚と出会えたしC3と宵姫77でライトな釣りをとことん堪能できた一年となった。今までだったらサイズは今ひとつで納得の行かない一年となっていたろうが、このスタイルにした事でそこが解消されてセイゴでも不満がなくなった。まぁでかいのが釣れるにこしたことはないんだけど。
11/19/2020
カーディナルC3 パーツ
C3は単に所有するだけではなくて不具合をチューニングしながら自分だけのC3を作り上げていく過程も楽しめるリールである。発売から35年以上経過したリールなのでカスタムパーツは数えるほどしか販売されてない。それでもこのリールが好きで個人ビルダーがパーツを制作販売しているおかげで今こうしてC3を使って楽しめている。販売パーツがない場合は各々が考えて工夫して、少しでもこのリールを良く使っていこうとするアイデアがWeb上で共有されているのはすばらしい事ではないだろうか。つくづく面白いリールだ。
C3はハウジングと呼ばれる五角形のボディにウォームギアが納まっている。右側面がフタになっていて三つのネジで固定してある。三つのネジは純正ではプラスねじなんだけど、メンテナンスの際に何度もフタを開け閉めしているとネジ山を舐めてしまう事がある。そこでネジ山を舐めづらく、また見た目もカッコいい六角ビスに変更するチューニングをしている人が結構いる。
色々調べてみるとネジサイズはM3規格で長さは8mmがジャストサイズ。六角ビスも沢山種類があるんだけどボディと同じ黒で探していた所見つけたのが、黒色酸化皮膜で覆われた低頭キャップと呼ばれる六角ビス。早速購入して装着してみるとスパルタンな雰囲気がノーマルのネジより五割増しでカッコよく気に入って使っていたんだけど、先日のムラソイ君に会いに行った後異変が起きた。
がびーん。錆てますやん…。まず錆に強い材質で思い当たるのがアルミニウムやステンレスだ。ステンレスビスは何種類か見つけたけど黒に色付けされたものが皆無でみなシルバーだったから却下。まぁこれは錆びないとは思う。次に目をつけたのがチタン。チタンは海水を浴びる現場で実際に使用されている錆ない金属素材だ。強度もあるし軽量な素材だがとても高価だ。六角ビスを見つけたがチタンの色そのもので黒に色付けされた物は見つけられなかった。錆びない材質のビスを探していたら図らずも軽量化まで出来てしまうチタンに遭遇してしまった。もうこれ一択しかないので黒ではないけど3本購入。一本あたり140円くらい、まぁ鉄ビスからしたら高いのだ。
で到着したので早速開封して手に乗せてみるとなんかめちゃくちゃ軽い!こんな軽くて強度は大丈夫なんだろうかと心配になるくらい軽い。で量ってみた。
11/10/2020
カーディナルC3 インプレ
カーディナルC3使いならいつかは必ず訪れるXデー。避けて通る事は許されないこのリールの通過儀礼みたいなベールスプリング折れ。それは毎日少しづつしかし確実に忍び寄り、ある日突然襲いかかってくるのです。
「ぼりっ」
その日は10月下旬、ホームでセイゴボイルを目の前に「今日は頂き!」感満載の一匹目をしとめた直後の事でした。一匹目はセイゴサイズ。ボイルを前に焦った結果、結び直したスナップが二つも着いてる焦りすぎ↓
10/21/2020
カーディナルC3 ハンドル
9月中旬に記念すべき初物をゲットしたもののファイト中にまさかのハンドルぽっきり事故が発生した我がC3。家帰ってから折れたハンドル見てみるとこりゃ折れるわな細すぎたw。
重量200gを目指して肉抜きに夢中になった結果、巻きトルクに耐えられないところまで削りすぎたよ、すまんC3やっちまった。かといってC3は発売からすでに30年以上経ってるリールなのでメーカー在庫からハンドルを取り寄せ購入なんてことは出来ない。なんでもそうだけど古いものを長く使い続けようとすると現行のものを使うよりもコストがよりかかる様になっている。それでも実は前から気になってたハンドルをポチるのは早かった。NSクラフト製ROBO-CCハンドル。45エアーのマットブラックに&丸ノブスリムノブ。
エアーは肉抜きしてある分軽量化されていて、かつノーマルより5mm短い45mmを注文した。当然ハンドル長が短くなるので巻きが重くなるのを一番心配したけど思ったほど巻き重り感はなかったから一安心。このタックルで今後はアジングやメバリングなど小物釣りも楽しみたかったのでコンパクトなショートハンドルにして正解だった。こんなマイナーなオールドリールにもかかわらずガレージメイドなビルダーさんがハンドルを制作していてそれを購入することが出来る。ニッチすぎてロット数は期待出来ないからメーカーは参入しないしおのずと単価は上がる。こんな商売にならないリールのパーツ制作出来るのは好きでやってる個人ビルダーさん以外ありえないし感謝しかない。C3を楽しもうとする人たちの繋がりや土壌がWebの中で醸成されつつある。
ROBOハンドルはC3の直線的なデザインにマッチした設計で後付けによる違和感が全然ない、そして手にして解る精度の高さ。ていうか過剰クオリティーが本体クオリティーを超えちゃってる。おかげでノーマルノブから伝わってきた回転ブレが消えてしっとりシルキーな巻き心地に変わった。
もともとC3はウォームギアにベアリングが1個だけなんだけど、これで我がC3はラインローラーに1個、ハンドル内に2個追加されたので4BBとなった。これはノーマルの使用感からすればとんでもなく大きな違いなんだけどただBBを増やしたい訳ではない。この方向で突き詰めていけばその先にはステラやイグジストがあることはわかってる。でも行きたい場所はそこではないのだ。C3や3、33を使ってるアングラーがカーディナルと共に見たい風景は最新スペックの場所じゃなくて、もっとのんびりした場所なんだろう。そもそもそんな場所があるのか、いつか辿り着けるのかもわからない。気づいた頃には三途の川の畔かもしれんけど「まぁそれでもいいじゃんか」と思わせる余裕がC3にはある様な気がする。





















