一見デジタル時計なんかの表示に見えるこのフォント。全体を見てみると丸みを帯びて暖かみを感じるデザイン。ABUリールのイメージを構築している自分にとっては重要な視覚的パーツの一つなのだ。
ところが だ。
C3以外のリールには代々ABUフォントが使われてきたのに何故だかC3だけはご覧の通りゴシック体なのだ。このプレートは以前のログで紹介したものだが、とにかくいくらなんでもコレはないよABUさん。こんな趣もへったくれもあったもんじゃないゴシック表記にされちゃあC3があまりにも可哀想だ。で、どうしても好きになれなかったので剥がしてしまった。ここはABU伝統のフォントを使ってほしかったなぁ。なんでゴシック体にしちゃったんだろう未だに解せない。
それからこのフォントが存在しないか方々探したけれど見つからないのでしょうがないから見よう見まね、自分でABUフォントを作ってみることにした。
ちゃんと調べればこれに近いものはあるんだろうけど簡単に探してみた所では見当たらなかった。こういった書体の本業ではないのでフォントデザインの詳しい事は分からないけど、よくよく観察してみると同じ直径の正円と正方形を移動する事で作れそうな事がわかった。
このフォントも年代によって微妙に変化があって、最近のzoomsafariで使用されているフォントは明朝体の様に、横ラインが縦ラインより若干細くなっているし、それよりも以前のものだとぷっくりした印象の縦横が同じ太さのデザイン。さらに遡って昔のを見てみるとやや細身なデザインになっている。で今回はぷっくりとした比較的最近のフォントを真似て作ってみる。
フォントデザインの構成要素としてはすごくシンプルなロジックで出来上がってるんだけど、カーディナルデザインと相まってやっぱカッコいいんだよなぁ。なんだろこの威風堂々とした存在感と品があるオシャレな感じ。
我がC3はゴシック体のステンレスプレートを剥がして今は無地で使用中なんだけど、このフォント入れたらどう見えるのかシールに印刷して仮置き。背景白ヌキはちょっと違うけどやっぱこのフォント、当たり前だけどカーディナルと相性バッチリ。
で、こんな感じでレーザー彫刻機で彫り込み刻印シミュレーション。インクやなんかの印刷ではなく、昔のライカのカメラにあった様な刻印をしてみたらカッコいいんじゃないかと。まぁこのボディ自体の厚みがそんなにないので深く彫り込む事は出来ないけど、こすれて消えてしまう心配もいらないし、うっすら凹んでいるABUフォントが浮かび上がって見えれば又一興なんじゃないかと。
プリントパターンもシミュレーション。おふざけが過ぎるかと思ったけどコレもひとつアリかな。でもカーディナルフォントとマルCが合ってない気が。
いつになるか分からないけど機会があれば試してみたいC3カスタム構想の一つ。あーだこーだ考えている時が一番楽しい。






